磐田市 すべり症 藤接骨院
2017-11-15
すべり症には原因によって3タイプある
背骨の腰椎は第1から第5まであって正面から見ても横から見てもきれいに積み重なっていて、通常は簡単にずれることはありません。
しかし、椎間関節と呼ばれる背骨の関節が壊れたり、椎間板の異常などで骨がずれてしまったりすることがあります。
これをすべり症といって、骨が後ろ側へずれてしまう後方すべりと、前にずれてしまう前方すべりがあって、ほとんどのケースは前方すべりです。
また発症する原因によって、形成不全性・分離・変性の3タイプに大きく分けられます。
形成不全性は、脊椎の発育に生まれつき問題があることで起こって、比較的若いうちから症状が出てくることがありますが非常に稀です。
分離症が原因でずれてしまう分離は、椎弓の一部である上下の関節突起の間の部分が割れ連続性が絶たれたことで、背骨の後ろの部分と前の部分が離れずれた状態です。
最も発症頻度が高くて手術が必要な患者が多いのが変性で、女性に多くみられる病気で特に50~60歳くらいの閉経頃にかけて多く発症します。
その為、女性ホルモンの影響や女性ホルモンの減少による骨粗鬆症の進行で、それまで支えられていた骨が支えられなくなって起こるのではないかと考えられています。
また、椎間関節の傾きが前方にすべりやすい形をしているとか、年齢と共に膝や股関節が悪くなるのと同じように腰椎も変性することも要因と考えられています。
ただし、現段階では詳しい原因はまだわかっていない状況にあります。
形成不全性・分離・変性と言ったタイプによって症状に違いがあるので、一番多い変性すべり症について紹介しておきます。
主な症状は腰痛・下肢痛・下肢のしびれで、すべりによって腰部脊柱管狭窄症と同様の状態になるので間欠跛行を呈することもありますし、足のしびれや冷感・違和感など様々な下肢の症状を呈することがあります。
座っている時や安静時にはあまり症状が見られないのですが、立ったり動いたり長時間歩いたりすると、腰痛や下肢痛・しびれが増強するのが特徴です。
そして症状が進行すると安静時でも痛くなるようになります。
また、発生する部位が馬尾神経がまとまっている部分で、尿や便など排泄の機能を支配している神経が通っていることから膀胱直腸障害をきたすこともあります。
それから股の付け根から陰部にかけての知覚障害やほてり感が起こる会陰部障害が起こることもあります。
治療としては、悪性の病気でないことから、酷い痛みが起こっても多くの場合は、安静や薬物療法・コルセットの着装などの保存的治療で良くなります。
ただ、回復せずに動くとまた痛みが出るなど症状をくり返す場合には、理学療法・電気やマッサージ・軽く体操をするなどの治療が行われることがあります。
それから下肢痛が酷い場合には、神経根ブロックや硬膜外ブロックなどのブロック治療を行うこともあります。
手術の適応は症状の程度で異なりますが、すべり症があるから必ず手術をするわけではありません。
一般的には保存的療法で症状が改善しない場合には手術治療の適応になりますが、絶対的な適応ということではありません。
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